転職4回、うつ病再発5回の30代サラリーマン。昨年、ADHDと診断され、今後の人生をどう進めていくか綴っていこうと思います!

発達障害者 就労支援者向け交流会に参加

3月9日(木)に、厚生労働省 発達障害者就労支援者育成事業として開催されている

「就労支援者向け交流会」に参加してきました。

 

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本交流会の対象は、発達障害者の就労支援を行っている団体職員などの

支援側の方でしたが、当事者も参加できるとのことで、

私自身はこれから就労支援を受ける側ですが、講演を聞きに参加してきました。

 

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そもそも、この交流会に参加しようと思った一番の動機は、

私が尊敬し、目標(あこがれに近いかも・・)としている

岩本 友規さんのお話を生で聞いてみたかったからです。

 

岩本さんは、働き難さからうつ病を患い、

30歳過ぎで発達障害ADHDアスペルガー)と診断され、

苦しい時期を経験しながらも、それを克服していったご自身の経験を

著書「発達障害の自分の育て方」として出版されました。

現在は、障害者枠で就職し、データサイエンティストとして働きながら、

発達障害の方向けに講演等の活動もされています。

(昨年は、日テレNEWS ZEROで大人の発達障害特集にもご出演されていました)

 

転職回数や、一般枠で働いているときのうつ病経験等、自分と重なる部分が多く、

どのようにして自分自身を変え、自分の人生を主体的に生きられるようになったのか、

少しでもそのエッセンスを感じ取れればと思い、講演を聞きに行きました。

 

また、交流会には、発達障害者の就労支援を専門としている早稲田大学の梅永先生や、

パネルディスカッションでは、社会福祉士の芹沢様、

障害者雇用に力を入れている株式会社松屋フーズの宮腰様も参加され、

有識者の方々の現場レベルでの貴重なお話をお聞きすることができました。

 

働き方に悩んでいる私にとって、講演の中で印象的だった言葉は、

 

・ハンデなんてどうでもいいくらい情熱を持てる仕事

  (これを見つけるのがなかなか難しいですが・・・)

 

・自分に合った生き方をする

  (他者の評価ではなく、自分自身にとってシックリくるもの)

 

・人生の楽しみを作る

  (社外活動など職場とは離れたところでの生きがい、

    ワクワクの基があれば、モチベーションのアップに繋がる)

 

といったことでした。

 

いま、自分自身の一番の課題は、自尊心の異常なまでの欠如だと感じています。

それは、他人からの評価を気にし過ぎていたり、

安定を求めた結果、適性に合わない仕事に就いてしまい、

失敗を重ね、周囲にご迷惑を掛け、叱責を受け続けた結果でもあります。

また、自己評価が正しくできていないために、自分の能力以上に

「もっとできるはず」と思い込み、周囲に支援を頼むのをためらい、

恥ずかしがり、一人で抱え込んで、結局立ち行かなくなってしまっていました。

そして、不安・適応障害となり、結果、うつ病の発症となる・・・。

 

まだ時間は掛かりそうですが、改めて自分自身とじっくり向き合い、

「自分らしい生き方、夢中になれる仕事、夢中になれること」

というものを模索していこうと思います。

そして、何かしらの行動に移せるようにしたいと思います。

(今までは頭の中で思っていても、行動には移せず、結局、同じ失敗を

 繰り返していた気がします)

 

また、今回の交流会に参加しての気付きとしては、

支援者側の方々のお話をお聞することができ、

発達障害を持つ人たちをサポートするために、

「こんなに熱い思いを持って真剣に仕事に取り組んでいる方々がいる」

ということを非常に強く感じました。

 

このことは、発達障害当事者としては、非常に心強く感じられました。

 

仕事を離職せずに長く続けるためには、

「ハードスキル支援(ジョブトレーニングによる仕事そのものの能力支援)よりも、

 ソフトスキル支援(仕事意外の能力:社会マナー、コミュニケーション力、

 余暇の過ごし方、生活力等)がとても重要であり、生涯にわたってサポート

 する必要がある。」と梅永先生がおっしゃっていました。

 

また、就業に伴う生活面の課題に対応できるよう、就労定着支援を目的とした法改正も

平成30年4月1日に施行されるとのことで、

支援側の主流となる考えなのだという印象を受けたのと同時に、

当事者側としても、「その通りです!」と非常に共感できる考え方でした。

 

私自身、転職を繰り返し、長く同じ場所で安定して働き続けたことがありません。

生涯に渡るソフトスキルのサポートは非常に重要だと思います。

そういった支援体制があることを頭に入れつつ、

今後の生き方、働き方を考えていこうと思いました。

 

今回の会場は、自宅から少し遠い場所だったのですが、

参加して、とても充実した時間を過ごすことができました。

久々に数時間にわたる外出と集中した時間を過ごしたので、

想像以上に疲れましたが・・・(^^;

 

最後に、岩本さんとも少しお話ができ、親身に聞いて下さり、

アドバイスもいただくことができ、とても励みになりました。

その温かい人柄に、さらにファンになりました!

(本にサインもお願いしたところ、快く書いていただきました)

岩本さん、ありがとうございました。